墓石撤去工事をしてきました。
以前に文字の追加彫りの縁をいただきそこからのご来店で打ち合わせ開始。
内容は墓石の撤去。墓石の新規建立とは別に「跡継ぎがいない」「お墓が遠くてお参りにいけない」などの理由でお墓じまいのお手伝いもさせていただいています。
墓石の撤去ということで改めて墓地にてお墓の確認をします。今後お墓じまいを検討されるかたもいるかもしれませんので撤去の際に確認する内容をまとめます。
1墓石本体そのもののサイズ
墓石にはサイズがあります。墓石のサイズの確認の仕方は1番上の長細い石の幅を見ます。
多少の誤差はありますが21センチ24センチ27センチ30センチと3センチずつ増えていき呼び名としてはセンチを寸に直して7寸墓石8寸墓石9寸墓石尺角墓石となります。通常のサイズは8寸墓石。
2お墓の外枠の確認
墓石本体ではなくお墓の土台部分。これはお墓によって様々で高さの低いものおあれば石積をしてお墓を大きく建ててあるものもあります。1つ1つの石材を見て石の量を計算していきます。
3お墓が出来た年代
何年前に作られたお墓かを見ていきます。これを確認する理由は石材の量ではなく「墓石の施工の仕方」つまりセメントをたくさん使い頑丈に作ってあるかどうか。
実際に撤去をしてみないと分からないですが年代によっておおよその検討はつきます。
例えば昭和初期のお墓は墓石の基礎工事がよっぽどないので基礎を壊す必要はない。逆に平成半ばであれば墓石を頑丈に作っている可能性もある。などです。
これによって工事の工賃が変わってきます。建てた時期の調べ方についてはお墓の1番上の長細い石の裏面か側面に書いてあります。※例○年○月吉日建立といった具合。
4墓地の中のどこに撤去する墓石があるのか
工賃に大きく影響してきます。道沿いにクレーン車を止めて石材を吊って運搬できるのか?墓地の奥にお墓があり人力で運び出すのか?この差は工事に必要な人数にも大きく関わりますし必要な機材も変わってきます。
1人で1時間でやれる現場もあれば5人で2日かかる現場もあります。以上の内容を墓石撤去の際は確認していきます。
工事内容をご紹介します。
クレーンと人力それぞれで石を運びます。
当時のお墓によく見られる「石のガラ」
「自分が動けるうちに」そういって墓石の撤去を決断されご相談いただき最終的には綺麗に更地にしてくれたねとご安心いただきました。無事工事の完了です。
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